バックアップをしようと思っても「また今度にしよう」と、後回しになってしまうこと、結構あります。
イメージ的に「作業がめちゃめちゃ大変」な感じがしますしね。
実は、そんなに大変ではないバックアップもあるんですよ。
今回はバックアップとはどんなもので、どんな種類があるのか、についてご紹介していきますね!
バックアップって?
「バックアップ」と一言で言いますが、実際どのようにすることがバックアップなのでしょう?
一般的にバックアップとは
万一のトラブル時にファイル(情報)を失うことないよう、ファイルを複数コピーして保存し保護すること。
です。
ですから、ファイルをコピーして同じものが複数あれば、一応バックアップされているといえます。
しかし、この状態では「一応」でしかなく、より多くのトラブルから守るというバックアップの重要な観点としては、まだまだ不十分です。
バックアップとして保存したファイルを、元ファイルとは別のメディア、ほかの場所に保存すると、安全性が格段にアップするのです。
バックアップとは
「より多くのトラブルから守るためファイルをコピーし、元ファイルとは別のディスク(HDDやSSD)、別の場所に保存すること。」
なのです。
どんなバックアップがあるか、見てみよう
バックアップにも、パソコン全体をまるっと記憶させるものから、大切なファイルだけをバックアップするものなど、いくつかのやり方があります。
どんなものがあるのか、見てみましょう。
①パソコン内にある、最小限のデータをバックアップする
できることから始めたいのであれば、自分で作ったファイルや、パソコンにしか保存されていない写真など「絶対に買い戻すことができない」のバックアップから始めましょう。
Windows やそのほかのアプリなどは、不具合で壊れてしまっても買い直せば手に入りますね。
しかし自分で作った大切なデータのファイルや、思い出の写真などは、二度と手に入れることはできません。まずはそれらのバックアップから始めるのです。
保存先も手持ちのUSBメモリーやSDカードを利用すれば、出費もありませんね。
②削除や上書き、インストールで「しまった!!」【誰もが遭遇するミスから守る】
いらないファイルをまとめて削除したら、必要なファイルもなくなってる!
取っておきたいファイルに、上書き保存してしまった…
こんな失敗は一度や二度、誰にでも経験ありますね。(私もあります 笑)
こんな「うっかりミス」をしてしまった時のために、設定しておくと便利なバックアップ機能があります。
Windows の機能である「ごみ箱」と「ファイル履歴」。
そしてこちらもよくある「新しアプリをインストールしたら、パソコンの動きがなんだかおかしいよ?」という症状。
そんな場合には「システムの保護」と「復元ポイント」が力を発揮します。
どちらも設定を見直したり、いくつかの作業をすることで、「うっかりミス」に備えることができます。
③突然やってくる災害から守る
日本は災害の多い国です。地震や台風以外にも、最近では局地的な豪雨で甚大な被害が出たり、火事が強風により延焼し、大きな被害が出たこともありました。
ですから私たちの身にも、いつ災害が降りかかってくるかわかりません。
そんな災害に強いバックアップは「クラウドストレージ」と呼ばれる、インターネット上のサーバーにデータを保存する方法です。
これを使うと、例え家が全壊するような災害に見舞われても、バックアップデータは離れたところにあるサーバーに保存されているため、安全なのです。
クラウドストレージのサービスはいろいろなものがあるので、料金やサービスの内容、使い勝手などが自分に合っているかを確認するためにも、はじめは無料サービスで試してみるのがおススメです。
④「電源を入れても起動しない!」に備える
パソコンも機械なので、いつか必ず壊れる時が来ます。
それも、ある日突然「画面が真っ暗…」ということも…。
そんな場合に力を発揮するのが「システムイメージ」と呼ばれるバックアップデータです。
これはパソコン( Windows やアプリ、ユーザーデータなど)を、まるっとコピーしておくバックアップ方法。
万一ハードディスク(HDD)が壊れてしまいアクセスができなくなっても、システムイメージがあれば、そのデータから新しいHDDにバックアップした時点の状態を復元することができます。
※ Windows 10 の最新版は Fall Creators Update (バージョン1709)ですが、このバージョンから「システムイメージ」でのバックアップは「非推奨」となりました。
マイクロソフト社もサードパーティー製(マイクロソフト社製ではないもの)のバックアップソフトを利用するよう、アナウンスしています。
この件やバックアップソフトについてはまだきちんと調べられていませんので、わかり次第また記事にしたいと思っています。
⑤小さなパソコン「モバイル機器」をバックアップする
スマートフォンやタブレット機器などの「モバイル機器」は、持ち歩くことが多いため、故障以外にも落下、水没、盗難、置き忘れなど、データを失う危険がたくさん潜んでいます。
そしていつも手元にあり利用頻度が高いため、無くしては困るデータ(写真や動画、スケジュール、メールなど、買い戻すことができないデータ)が多量に保存されています。
にもかかわらず、データの保存やバックアップがなかなかできず、モバイル機器の中に入れたままになっていることが多いです。
突然モバイル機器が使えなくなる危険がたくさんある事を心にとめて、定期的にバックアップを取るようにしましょう。
機種変更した場合にも、保存してあるバックアップデータが使える場合もありますから、連絡先などの入れ直しの手間が省くことができます。
モバイル機器にはクラウドを使って自動でバックアップが取れたり、パソコン内にバックアップデータを保存するなど、キャリア(通信会社)や機器によってそれぞれのやり方があるので、今使っているモバイル機器はどのようなバックアップ方法があるのか、まずは確認するところから始めましょう。
知っておこう!:大切なデータ、長く保存する
バックアップデータを保存するためのメディアにはいろいろなものがあります。
ハードディスク(HDD・SSD)、フラッシュメモリー(USBメモリー・SDカードなど)、光ディスク(DVD・BDなど)、クラウドサービス(iCloud・DropBoxなど)が代表ですね。
それぞれに長所・短所があり、何をどのようにバックアップするのかに合わせて適切なメディアを選ぶと、長く保存することができます。
メディアの特徴をきちんと知って、大切なデータを長く保存できるようにしましょう。
まとめ
このようにバックアップにもいくつかの種類があります。
「まずこれだけは」というものから始めてみる、ご自分に合ったものを組み合わせて利用していくというのも、一つの方法ですね。
「バックアップしておけばよかった…」と後悔しないために、できることから始めてみましょう^^
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